ブレア曰く：武力行使は合法的 イラク指導部は展開を検討 駐ヨルダン米大使館は今日閉鎖する 国連職員の(イラクからの)出国

ضـَرْبَة ٌ  عَسْكَر ِيَّة ٌ  مُبَاغِتـَة ٌ  لِلـْعِرَاقِ
イラクへ突然の軍事的な爆撃

（出典： アッシャルクルアウサト（الشرق الأوسط）紙 　１９９８年１２月１７日付の一面記事より引用）

世界は昨日、米英がイラクへの突然の軍事的な爆撃を差し向けたことに注目した。そしてこのことは、 イラクの大量破壊兵器除去の任務を負わされた特別委員会（UNSCOM）の長リチャード・バトラーのレポートの結論にあるものだった。 （そのレポートというのは）バグダード(=イラク政府)と国際的な兵器査察官たちとの協力のレベルについてのものだった。 そのレポートが非常に重大な事柄を考察しているという合衆国とイギリスの声明の直後に かつ切迫した軍事的な爆撃を差し向けることの可能性のほのめかし（の直後に） 国連は、イラクで働いている兵器の査察官たちと人道問題の職員たちを召還した。 予想される劇的な展開に向けて早期に指示した手順で。

---

米大統領ビル・クリントンは、昨日の朝早い時刻に会合を開いた。 ホワイトハウスで政治・軍事の補佐官たちとともに。 彼らは会合の間に、イラクの非協力に対して求められている反応を議論した。 および先月半ばにイラク自身で取り決めた誓約の破棄について。 その折に、国防省本部（ペンタゴン）に軍の指導者たちがいて、 湾岸とインド洋の両地域において命令実施の万全の準備ができていた。 その所においてペンタゴンは、これらの軍が先月の危機以来、動員とスタンバイの状況にい続けていることを確認した。

---

その会合の後で、ホワイトハウスの幹部たちは述べた：大統領は事が《非常に重大なものである》と見なしている。 かつ強調した：イラク爆撃を決定する折に、ワシントン(=米政府)がその許可を得るために安保理へ立ち戻ることは必要でない。 昨日の遅い時刻に、駐アンマンの西側外交官は述べた： ヨルダンの首都にある米大使館と米政府の諸機関は今日、その門を閉じることになる、と。 軍事的な爆撃の発生と報復作戦の恐れを予測して。

---

その会合の間に軍の幹部たちは、トマホーク(巡航)ミサイル300発がイラクの標的の方へ発射の準備ができていることを指摘した。 先月、米大統領が予定の期限より数分前に実行停止を命じた軍事プロジェクトがその標的を含んでいた。

---

ワシントンの会合の前に、イギリス首相トニー・ブレアはすでに彼の国で国防会議の会合を開いていた。 そしてクリントンとの電話連絡を行なった。 同様に、(ブレアは)昨日の下院の前に語りかつ強調した：イラクへ予想されるいかなる爆撃も《合法的なことだ》。 ブレアのスポークスマンは伝えた：いかなる武力行使も《単純には決定されない》。 （スポークスマンは）付け加えた：今週末の祝福されるラマダーン月の開始は、爆撃の期限を決めた要素の一つである。
（＝ラマダーン月の始まりを考慮して爆撃の期限を決めた。）

---

パリでもまた仏大統領ジャック・シラクが、通常の会合の間に政府のメンバーとともに、最近の(イラクの)危機を検討した。 フランスの議会との関係問題の任務を負わされた大臣は(次のように)述べた： (仏)政府は《永遠に（爆撃を）回避する可能性がないことを恐れる》。 しかし、仏外相のスポークスマンは続いて声明した： バトラーのレポート後のイラクに対する態度問題の決議は、安保理へ立ち戻る。 その一方で、ロシアはイラク情勢を検討する国際的な安保理緊急会合の開催を呼びかけた。 一方、バグダードではすでにイラク大統領サッダーム・フセインが議長になった。 革命指導評議会と与党バアス党の同国の指導部の会合において。 イラクの通信社は(次のように)述べた： (イラク)指導部は《米英の敵対行為に対峙する危機のすべての措置を》考察した。 大統領は強調した：イラクの指導部と人民は《決して屈服しない》。 引き続いてイラクの通信社は(次のように)発表した： サッダーム・フセインはイラクを４つの軍管区に分割する命令書を発布した。 （これは）１９９１年の湾岸戦争以来、この種のものとしては最初である遂行であり、 彼は側近中の側近４名をこれらの管区の指導者に任命した。 それは、《外国のいかなる敵対行為》にも対峙するものである。